テレビの次の50年を創るビジョナリスト ~(株)PTP社長 有吉昌康さん

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2011923

      

  H&Kから見た世界のステキな人々 Vol.24                                 

 

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こんにちは、ケイティです。

 

弊社パートナーのヒデには、多くの尊敬する一流デザイナーがいますが、
プロダクトデザイナーの喜多俊之さんもその中の一人です。

http://www.toshiyukikita.com/profile/index.html

 

喜多さんは、アクオスのデザインでも有名ですが、

イタリアと大阪を中心に、世界的に活躍している方です。

 

先週、その喜多さんがプロデュースした御堂筋デザインストリート

及び“Living&Design”というイベントが大阪で開催されました。

 http://www.living-and-design.com/

 

しっかり参加したヒデは、深くInspireされた様子でした。

 

では、今日のメルマガ、スタート!  

 

■■「テレビの次の50年を創るビジョナリスト

                 ~ ()PTP社長 有吉昌康さん」■■   

 

今回は、()PTP社長の有吉昌康さんです。

 

野村総合研究所の後、2000年に株式会社PTPを設立された有吉さん

は、「起業家」として、すでに有名人です。

 

PTPが開発した”SPIDER(スパイダー)“は、1週間分の全テレビ番組と

CMを、自動録画・検索できる大容量HDDレコーダー。

そして20101215日には、待望の「地デジ版SPIDER」が

発表されたばかり。                                     

 

株式会社PTP 

http://www.ptp.co.jp

http://spidertv.jp/ 

 

彼の率直な語り、起業家マインド、先を見通す力は、常に刺激的で、

多くの学びと勇気を与えられます。社長はもちろん、リーダー職、

今後起業を視野に入れている人など、多くの人に役立つ内容でしょう。

 

  

 ステキポイント1:

      ユーザーとマーケターの視点から生まれたSPIDER■

 

ここ数年、雑誌、テレビなどのメディアで頻繁に紹介されている 「SPIDER」。 

 

これは、一般的なテレビ録画機器のように、「録画予約」機能が

ありません。 なぜなら、一週間分、全テレビ番組やCM

「自動で」録画し、 蓄積してくれるからです。

 

もっとすごいのが、検索機能。例えば、経営スマート フォン

石川遼などのキーワードを打ち込むと、関連する シーンが頭出しで

見られるので、いつ、何時に、どのように放映 されたのかが

即座にわかるのです。

 

SPIDERは、現在、400社もの企業に導入され、広報や社長室の

戦略ツールとして活躍しています。まさに、テレビの情報収集

ツールとして、「デファクトスタンダード」の位置づけとなりま した。

 

テレビ番組「情報プレゼンター とくダネ!」の司会者である

小倉智昭さんは、SPIDERの大ファンで、自宅や職場で、仕事上、

そしてプライベートでも活用されています。彼の番組でも熱烈な

紹介がされていました。

 

また、えなりかずきさんや水道橋博士さん など、

芸能人のファンも多いと聞きます。 広報専門家である山見博康氏は、

SPIDERを「新聞クリッピングの テレビ版」と高く評価しています。

ユーザーに圧倒的な利便性を 提供したSPIDERのような製品は、

国内はおろか海外を探しても どこにもありません。

まさに日本初のイノベーションなのです。

 

そんなオンリーワン製品を生んだ有吉さんとは、いったいどんな人

なのでしょう。

 

有吉さんは以前、野村総合研究所において、マーケティング戦略を

専門に、消費財メーカーやコンビニ等に対して、コンサルティング

をされていました。

 

1990年代の企業のマーケティングを観察した結果、流通が力を 持ち出し、

インターネットが台頭した結果、メーカーと消費者が 

ダイレクトにつながりはじめ、

       

「上流(メーカーや広告)がもっと進化しなくてはならない」

      

という問題意識を抱くようになりました。

 

これはマーケターの視点ですが、一方で有吉さんはユーザーとしても、

テレビ大好き人間で、自宅の部屋の四方の壁一面に録画 した

ビデオが山積しているといいます。 

 

「かみさんに、録画してねって電話までして頼んだのに、

違う番組を録画しちゃって、何度も喧嘩しましたよ()」と。

 

また、 

       

「一般的な視聴者は、知っているテレビ番組の数は20ぐらいで

しょうね。でも、1週間に放映されるテレビ番組は2000以上も

あるのですよ。たった1%の番組も見ていないのに、最近のテレビ

番組はくだらないとか批判している人がいて、非常に残念に思います。

もっとテレビの魅力を知ってもらいたいのです」。

 

ユーザーとして、そして、マーケティングのプロとして、

有吉さんはSPIDERのような製品の必要性を感じていたのです。 

 

 ステキポイント2:

        電撃的なTiVoとの出会い、そしてPTP設立


野村総合研究所時代の19992月、運命はここから変わりました。

 

有吉さんは、当時のお客様であるデジキューブ社の社長と一緒に、

アメリカへ出張に行きました。そこで、世界初のHDDレコーダー、

“TiVo(ティーボ)”に出会います。

 

TiVoは、当時としては画期的な「16GB」もの大容量で、約30時間録画

できるものでした。

 

社会人になって以来10年間、HDDの容量が、年々増えているのを経験

していた有吉さんは、 

 

「あと5年もしたら、テレビ番組が1週間分録画できるようになる!

テレビがもっと視聴者にとって便利になる。すると、ネットの技術を

取り入れてテレビが進化して新しいマーケティングも可能になる!」

と直感しました。

 

それ以来、頭にそのビジョンやイメージが鮮明に浮かび、眠れなく

なったといいます。その年の末には事業計画書を作成し(ここが

ケロッグ流)、翌年の20005月に、株式会社PTPを設立しました。

 

10年たった今、PTPは、有吉さんのその時のイメージを形にした

ユニークな製品とともに成長しています。

 

ベンチャーとしての苦労はありましたか?

 

と質問をしたとき、有吉さんは、 

 

「設立してから10年たちましたが、7回死にました(つまり、

7回大きな失敗や壁にぶつかったということです)」

 

資金繰り、社員の確保、製品開発、営業など、多くの試練が襲った

はずです。それこそ、何度となく、あきらめようかと思ったでしょう。

 

なぜ、あきらめずに多くの壁を乗り越えられたのか?

 

という問いに有吉さんはこう答えました;

 

「なぜなら、僕には、5000万世帯のテレビ体験を変えていくイメージ

が見えているからです。使命というよりも、これは僕の夢であり、

やりたいこと。道半ばで、まだ達成していないのに 

やめられませんよ。」

 

事業の未来をしっかりとイメージできていること。ビジョナリストで

ある有吉さんの成功への確信を感じた言葉でした。


 ステキポイント3:
     PTPのパワーを支えるマネジメントのプロたち。

                  鈴木尚氏と村口和孝氏


実は、有吉さんが野村総研時代に、アメリカへ一緒に出張したのは、

後にスクウェア代表取締役社長をされた(現在は楽天株式会社常務

執行役員)鈴木尚氏です。

 

TiVoを見て興奮した有吉さんは、鈴木氏に何度も何度もその思いを

語り、鈴木氏は、PTP設立の最初の出資者となり、有吉さんの

チャレンジを手助けしてくれました。

 

当時作成した事業計画書は2度つきかえされた、といいます。そして

3度目で、「『まあいい、やってみれば?』と。多少の迷いがまだ

残っていましたが、 『とにかくやってみな』と背中を押されて

PTPは始まりました。」

 

そして、もう一人は、日本テクノロジーベンチャーパートナーズの

村口和孝氏。 

 

2005年当時、資金繰りのために何十社というベンチャーキャピタルに

会いました。しかし、過去の3期分の決算書や多くの書類を求め、

審査に3か月かけた結果、どの会社も投資にGoサインを出さなかった

のです。

 

しかし、村口氏のアプローチは、まったく違っていました。

書類ではなく、たった4回のディスカッションを通じて、有吉さんの

思いや人物像をじっくり観察し、なんと、1ヶ月弱でPTPへの投資を

決断しました。

 

「村口さんは、シリコンバレー式の本物のベンチャーキャピタリス

トだ。」と、有吉さんは彼の凄さを語りました。

 

そんな村口さんの示唆に富んだメッセージを彼のTwitterで見つけ

ました。

 

「新しい諺失敗なくして成功なし

 

失敗は、避けるべきものではなく、事業を立ち上げようとする過程で

何度も遭遇する必然的な成功へのプロセスである。

 

失敗は成功のもとというような慰め的な諺でなく、

 

もっと積極的に、失敗を過程として学習モデルを表す諺を

提唱したい。」

 

勇気を与えられる言葉です。このような強力なメンターがいる環境で

PTPは「テレビの次の50年を創る」という自らの夢を実現して

いくことでしょう。

 

これから注目のPTP、さらなる成長が楽しみです。

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